植物油がアトピー・アレルギーの原因に?

植物油がアレルギーの原因のひとつになっていることを、ご存知ですか?

植物油は、これまで動物性の脂に比べて体に良いとされてきました。

大豆油やコーン油、ごま油、菜種油、サフラワー油(ベニバナ油)、米ぬか油などは血液を固まらせずサラサラにするなど、ヘルシーなイメージで用いられています。

しかし、これらをとり過ぎると問題を起こしやすくなります。

植物油が体に及ぼす影響について、また酸化した植物油の影響についてもご紹介していきますので、アトピーや蕁麻疹、湿疹などの皮膚トラブルをはじめとするアレルギー症状に悩んでいる方は、ヒントになさってください。


目次



植物油がアトピー・アレルギーを引き起こす?


植物油にはリノール酸(オメガ6)が多く含まれていますが、これが身体の細胞の細胞膜に蓄積されるとアラキドン酸という物質に変わります。

このアラキドン酸が、アレルギー反応にかかわる細胞(マスト細胞といいます)にも多く蓄積すると、アレルゲンに対して敏感に反応するようになります。

そして、かゆみを引き起こす物質を分泌します。

もちろん、酸化した古い油もアラキドン酸を蓄積させる原因になります。

このようなしくみから、植物油がアレルギーの原因になっているのです。



現代人の食生活がアレルギーを起こす?






1960年代より日本でも欧米式の食習慣が増え、ファストフードやインスタント食品、外食チェーンが生活の一部になりました。

スーパーへ行けば、揚げ立てのフライや唐揚げ、天ぷらなどのお惣菜を手軽に買うことができます。

また、マヨネーズやドレッシング、マーガリンなどの加工乳製品、カレールーや菓子類などにも多くの植物油が含まれています。

日本人がこれらを食事にとり入れるようになってから、アレルギー疾患が増えていることがわかっています。

また、心臓病や脳梗塞、糖尿病などの生活習慣病もリノール酸のとり過ぎによるものが指摘されています。

私たちの日常は、リノール酸に囲まれているといっても過言ではないでしょう。


しかし、アレルゲンを調べる検査では植物油は検出されないことから、植物油がアレルギーを引き起こす原因になっていることに気づいていないケースが多いことも事実。

皮膚のかゆみやアレルギー症状を抑えるには、リノール酸を含む植物油をとらないことが第一歩といえます。

酸化した油は特に良くないため、古い油や使い回した油も一切避けるようにしたいもの。

肉類の脂肪酸もアラキドン酸を多く含むので、これらも控えることがアレルギー改善につながります。


実際、アトピーの入院治療をするとある病院では、食事を和食中心に切り替え、リノール酸を含む植物油を一切断つことでめざましい回復を見せている例も数多くあるようです。



アレルギーを起こさない油とは?


リノール酸を含む植物油は、健康な人が適量とる分には問題ありませんが、もしなんらかのアレルギー症状(アトピー、蕁麻疹、湿疹、鼻炎など)を起こしているなら、これらを食事から省くよう習慣づけることが大切です。

ただ、私たちの身体は良質の油脂を必要とします。

リノール酸の代わりにα-リノレン酸(オメガ3)を含む亜麻仁油やえごま油なら、身体に良い作用をもたらすので安心です。

また、魚油などに含まれるDHA・EPAもアレルギー体質の改善に役立ちます。

そして、海藻類を食べることもα-リノレン酸をとることになり、体内でDHA・EPAに変化します。

また、葉野菜にもα-リノレン酸が含まれています。

できるだけ、これらの油を積極的にとり入れるようにしたいものです。






もう1つ、私たちの食卓によく使われるようになったのがオリーブ油ですが、オリーブ油はオレイン酸が主成分になっています。

オレイン酸はリノール酸とα-リノレン酸に対して中立の位置づけになりますが、酸化しにくいとされています。

アレルギー症状がある時は、とり過ぎないよう少量に留めると良いでしょう。



化粧品やキャリアオイル・マッサージオイル


酸化した油を食事からとるのはもちろん、皮膚に触れることもアレルギーの原因になります。

私たちが普段使っている化粧品の中にも、オイルが含まれるものがたくさんあります。

クレンジングオイルやクリーム、美容オイル、保湿クリーム、UVクリームをはじめ、リップクリームや口紅、グロス、ファンデーション、アイシャドウ、マスカラなどのメイクアップ化粧品にもオイルを配合したものがあります。

シャンプーやトリートメント、ヘアオイルなどにも植物油が使われ、界面活性剤や保存料などの添加物が入っています。

また、アロマテラピーでボディトリートメントに使われるキャリアオイルは、様々な植物から採取したオイルが使われています。


化粧品に使用されるオイルは比較的長期間使用できますが、それらにも保存料などの添加物が加わっています。

キャリアオイルは保存料などを添加していない天然のオイルが殆どなので、使用法を守り、早めに使い切ることが大切です。

キャリアオイルは皮膚を通し体内にまで浸透しやすいため、万が一酸化したオイルを肌につけてしまうと、アレルギー症状を引き起こしやすくなります。

酸化したオイルが一度体内にとり込まれると、解毒をするために肝臓などに負担がかかり、全身に影響が及ぶこともあるため、注意が必要です。






植物油のアレルギー体質を変えるには?


植物油のとり過ぎや酸化したオイルによってアレルギー体質になると、なかなかすぐには治らないものです。

この場合は、アレルゲンとなる植物油・オイルを一切とらないようにすることは言うまでもありません。

また、体内で過剰反応を起こす物質を減らすよう、解毒(デトックス)に努め、血液をきれいにすることが大切です。

そのためには、酵素乳酸菌などを日常的にとり、腸内の善玉菌を活性化することが大切。

酵素は新鮮な生野菜や果物から摂ることができ、乳酸菌は発酵食品に多く含まれます。

和食中心の食事に切り替え、旬の野菜や魚を多く摂るように心がけると良いでしょう。


また、体内の油を燃焼させるには運動が必要です。

適度な有酸素運動をして汗をかくことを習慣づけましょう。

そして、サウナや半身浴でじっくりと汗を流し、老廃物の排出を促しましょう。



アレルギーに根本的にアプローチするには?


アレルギー体質は、植物油など外からの影響はもちろん、全身の免疫力の低下からも起こりやすいとされています。


今はLPS(リポポリサッカライド)という物質が、身体の免疫細胞マクロファージを活性化してくれるということで注目されています。

免疫力を高めることが、アトピーやアレルギー体質を根本から変えるために欠かせません。

LPSについてはこちらの記事でご紹介していますので、こちらも併せてご参考になさってください。

→ 免疫力を高める方法とサプリメントでアトピー・敏感肌を改善できる?



原因不明の辛いアレルギー症状の陰には、普段から蓄積された植物油が影響していることも頭に入れ、食生活を工夫することで原因の除去につなげていくことが大切です。

また、症状が重い場合や長引く場合は、生活の改善と同時に他の原因が隠れていないかどうか、お医者さんに相談し、検査を受けるようにしましょう。



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